現金社会!フィリピン通貨の種類とお金事情ご紹介
こんばんは!語学学校NILSに通うタカです。
今日はセブのお金事情をご紹介したいと思います。
現金社会のセブ(フィリピン)ではクレジットカードが使えなかったり、おつりが無いと言われたり、とセブに初めて来るとまずお金のことで戸惑うことが多いです。
日本とはちょっぴり、いや結構事情が違うのですわ。
セブに来てしばらく経つ筆者も、来たばかりの頃はレジでまごつき、冷ややかな視線を向けられたことも多々…
ということで今日はフィリピンの貨幣の種類を紹介するとともに、スムーズにお支払いするためのコツや注意点なんかもお伝えしたいと思います!
フィリピンは現金社会!クレジットカードは使えないことが多い
フィリピンではクレジットカードが日本ほど普及していません。フィリピン人でカードを持っているのは富裕層のみなため、カード支払いを出来る場所も限られた場所のみになってきます。また、Suicaのような電子カードも普及していません。
観光客が集まるホテルやレストラン、ショッピングモールなどの大型店舗などでは使える場合がほとんどです。
しかし、街のスーパーマーケットやドラックストア、チェーンのレストランやカフェなどの日本ではほぼ確実にカードを使えるような場所も、フィリピンでは使えないことが多々ありますので注意しましょう。
また、主に使えるクレジットカードはMastercardかVISAになります。稀にJCBのみが使えるお店も見かけるのですが、JCBは使えない場所の方が多いと思います。
カードがほとんど使えないとはいえ、スリの被害に遭わないためにも現金を大量に持ち歩くのは避けたいです。
なので普段は必要最低限の現金を持ち歩き、モールなどに行くときなどの比較的お金をたくさん使う予定の時はカードを持っていくのがいいですね。
フィリピンのお金取扱い注意点
日本とは事情が違うフィリピンでのお金の取り扱い。
以下の2点を注意しましょう。
- なるべく細かいお金を持ち歩く
- 人前で財布を開きお金を取り出さない
- 旧紙幣に注意
「おつりが無い」と言われることも?なるべく細かいお金を持ち歩こう
これはフィリピンに来た人がみんな経験することのひとつだと思うのですが、おつりを要求するとめっちゃ嫌な顔される…(笑)
コンビニやタクシー・バイクタクシーなどでは、“No Change(おつり無いねん)”と言われることも。購入を拒まれるか、おつりを返してくれないという痛い目に遭うことも…
日本でも大きいお金を出していい顔はされないものの普通に受け取ってくれますが、こちらでは“Do you have smaller?(もっと小さいのない?)”と言われます。
本当に細かいお金を持っていなければ渋々受け取ってはくれますが、露骨に嫌な顔をされます!!カードも使えなくて釣銭ももらえない!フィリピンでお金使うのむずい!むずすぎる!
日本ではなるべく財布の中の小銭を減らすようにお金を出す、という人が多いと思いますが、フィリピンではなるべく細かいお金を持ち歩くのをおすすめします。
細かいお金を常備するために、崩せるときに崩しておきましょう。
モールやスーパーで買い物をしたときや、レストランで食事をした時などは比較的大きなお金を出せるので、きっちり払わず大きめに出して小銭をもらいましょう。
人前で財布を開いてお金を取り出さない
フィリピンは、日本に比べるとスリや引ったくりがまだ多い国です。
特に外国人はお金持ちだと思われ、狙われる可能性もあるので注意は怠らないようにしたいです。
支払いの際、財布の中にたくさんお金が見えたらスリに狙われる確率も高くなります。お金は人前で見せびらかさないようにしましょう。
できればかばんの中で財布からお金を取り出すか、財布の中が見えないように背を向けたり工夫して用心するようにしましょう。
旧紙幣に注意する
フィリピンでは2010年に紙幣のデザインが現在のものに変わりました。
コンビニ等に行くと上の旧紙幣の注意喚起のポスターを見かけます。
2015年までは旧紙幣も新紙幣と同じように使えたのですが、2016年から使えなくなりました。
2017年には銀行でも交換不可となったため、2018年現在では旧紙幣はただの紙切れ扱いとなってしまいます。
渡された紙幣が見覚えのない旧紙幣だった場合は、そのお金を渡した人に言って新紙幣に換えましょう。
フィリピン通貨の種類
フィリピン通貨 フィリピンペソ(PESO)
フィリピンの通貨単位は、フィリピンペソです。
表記方法は、₱かPHPと値段の前に書かれます。
為替レートは、2018年8月7日現在 1JPY = 約 0.47PHP となります。
レートは変動しますが、大体ペソの値段×2.2倍 が円の値段になります。
紙幣
フィリピンの紙幣は、日本と違いサイズは全て同じですが種類ごとに違う色がついています。デザインは日本のものと同じく、歴史的偉人や世界遺産等がプリントされています。
20ペソ札 使用頻度★★★★★
使用頻度が一番高い紙幣。どんな場面でも役立ってくれる20ペソ札。感覚的には100円玉のような存在。
表 | 裏 |
マニュエル・ケソン(Manuel Luis Quezon) :第2代大統領。タガログ語を国語と定めたことから「フィリピン語の父」と言われています。 |
ユネスコの世界遺産に指定されたコルディリェラ(Cordilleras)行政地域 イフガオ州(Ifugao)のバナウェ(Banaue)の棚田 ジャコウネコ(Palm civet) |
50ペソ札 使用頻度★★★★☆
お財布に何枚か入っていると細かい支払いに便利な50ペソ札。
表 | 裏 |
セルヒオ・オスメニャ(Sergio Osmena) |
バタンガス(Batangas)州のタール湖(Taal Lake) ジャイアント・トレバリー(Giant trevally):大きい魚(アジ) |
100ペソ札 使用頻度★★★★★
オールラウンダーの100ペソ札。大きい支払いにも、細かい支払いにも使えます。感覚的には1000円札のような存在。タクシーやバイクタクシーでも100ペソを支払ってお釣りが来ないということは無いです。元の色は紫色ですが、色あせてくると水色の1000ペソ札と似てくるので見間違いにだけ気を付けましょう。
表 | 裏 |
マニュエル・ロハス(Manuel Roxas) |
ビコール(bicol)地方 アルバイ(Albay)州のマヨン火山(Mayon Volcano) ジンベイザメ(whale shark):ジンベイザメと一緒に泳げるオスロブはとても有名。 |
200ペソ札 使用頻度★☆☆☆☆
この紙幣、滅多に見かけません。日本の2000円札のような存在。手に入ったらラッキーですね。
表 | 裏 |
ディオスダド・マカパガル(Diosdado Macapagal) |
ボホール(Bohol)州のチョコレート・ヒルズ(Chocolate Hills) ターシャ(Tarsier):絶滅の恐れがある貴重な猿。ボホール島で見ることが出来る。 |
500ペソ札 使用頻度★★★☆☆
財布に入っていると安心出来る一枚。500ペソならコンビニで出してもそんなに嫌な顔はされませんが、タクシー・バイクタクシーではおつりが無いと言われるかもしれないのでなるべく避けた方が良いです。私はよくカフェやランチのお店で500ペソを出して細かく崩しています。
表 | 裏 |
(左)コラソン・アキノ(Corazon Aquino) (右)ベニグノ・S.・アキノ ジュニア(Benigno S. Aquino, Jr.) |
ミマロパ(MIMAROPA)地方 パラワン(Palawan)州プエルト・プリンセサ地底河川国立公園(Subterranean Underground River in Puerto Princesa) コオオハナインコモドキ(blue naped parrot):絶滅危惧種に指定されているフィリピンの鳥 |
1000ペソ札 使用頻度★★☆☆☆
フィリピンペソの中で一番大きい金額の紙幣。日本円の諭吉ポジションです。普段の生活では少し使いづらいのが1000ペソ札。コンビニなどで安い買い物の時に1000ペソを出すと露骨に嫌な顔をされます…。使いづらい&大金を持ち歩くのは怖いので、1000ペソ札は財布に何枚も入れないようにしています。
表 | 裏 |
(上)ホセ・アバッド・サントス(Jose Abad Santos) (中) ビセンチ・リム (Vicente Lim) (下) ホセフア・リアーネス・エスコダ(Josefa Lianes Eskoda) |
スールー海のトゥバタハリーフ(Tubbataha Reefs)国立海洋公園 アコヤガイ(Pinctada)と南洋真珠: ミンダナオ(Mindanao)のくくり染め染色されたマニラ麻 |
硬貨
フィリピンの硬貨が2018年3月にリニューアルしました。
最近リニューアルされたばかりなので、まだ旧デザインのコインの方が多く出回っていますが新デザインのものも目にする機会が多くなってきました。
旧デザインのコインは色が違っていて見分けがつきやすかったのですが、新デザインのコインは全てシルバー。大きさに微妙な違いはあるものの、財布の中でパッと見分けがつきにくくなりました。ご使用の際には間違いにご注意ください。
1ペソコイン 使用頻度★★★★★
1ペソ、5ペソ、10ペソこの3種類のコインは使う頻度がかなり高いのである程度の枚数を常に持ち歩くと便利かと思います。現地で生活しているとコインだけで支払う場面が結構あるのでコインだけ入れる財布をもっていくといいと思います。ジプニー、タクシー、コンビニ、スーパーマーケットなどでの支払い時にはコイン必須となります。
旧デザイン
新1ペソコイン 表
1ペソのデザインは新旧あまり変わりません。
5ペソコイン 使用頻度★★★★★
旧デザイン
新デザイン
5ペソコインは、旧デザインのものは薄い金色でしたが、新デザインでは直径がひとまわり小さくなり、厚い銀色のコインに変わっています。新デザインのものは特に1ペソコインと見分けがつきにくいので注意しましょう。
10ペソコイン 使用頻度★★★★★
旧デザイン
新デザイン
10ペソコインは旧デザインでは、外淵が銀、内側が金色。新デザインは全体が銀色になりました。直径は旧デザインのものとほぼ同じで、コインの中では一番大きいです。
センティモ(SENTIMO)
ペソの下の単位が「センティモ(SENTIMO)」で、フィリピン人は「センタボ」と呼んだりもします。0.1ペソ=10センティモとなります。
こちらのセンティモコインは使用機会が少ないです。というのも、小数点以下は大体切り捨てられるか繰り上げられるのがフィリピンスタイル。
たとえば、50.5ペソだったら50ペソだけ払えば大抵の場合受け取ってくれます。
センティモコインの種類は1,5,10,25の4つ。1,5,10センティモコインはほとんど目にする機会がありません。25センティモコインはたまにお釣りでもらいますが使うことがあまりないので財布の奥に溜まっていきます。
1センティモコイン 使用頻度☆☆☆☆☆
旧デザイン
新デザイン
5センティモコイン 使用頻度☆☆☆☆☆
旧デザイン
新デザイン
10センティモコイン 使用頻度☆☆☆☆☆
10センティモコインは、今回の新デザインリリースには含まれませんでした。そのため出回っているのは下のデザインのみとなります。
25センティモコイン 使用頻度★☆☆☆☆
旧デザイン
新デザイン
以上、フィリピンのお金事情でした。
日本とはかなり違う部分が多く新鮮ですね♪