【2019年版】セブ島シヌログ祭りを沢山の写真・動画付きで大公開!
セブ島が1年の中で最も盛り上がる祭典があります。その名は、シヌログ祭り!セブ島で毎年開催されるこのお祭り、この時期に旅行や留学をしようとした時に調べてみて、「クレイジー」「ド派手」「危険」などというイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。 今回、語学学校NILS(ニルス)のメディアチームは、2019年度のシヌログ祭りに身体を張って潜入してきました。2019年シヌログ祭り当日の沢山の写真・動画付きでご紹介していきます!
目次
セブ島最大のお祭り!シヌログ祭りって?!
探検家マゼランからのプレゼント、“サントニーニョ人形”を崇めるお祭り!
シヌログ祭りとは、キリストの子供時代を模した人形「サントニーニョ」を称えるお祭りです。この「サントニーニョ」の人形は、1521年に大航海時代のポルトガルの探検家、フェルナンド・マゼランがセブ島でキリスト教を改宗した際、当時のセブ島の女王に送られた人形でとても由緒あるもの。それが後々の戦争で戦火に見舞われても無傷であったことから、「奇跡の人形」と呼ばれ崇められるようになったのです!
本物のサントニーニョ人形はフィリピン最古の教会「サントニーニョ教会」に祀られています。それぞれの家にも同じようなサントニーニョ人形があり、それをシヌログ祭りの当日は持ち歩いて練り歩く風習があるようで、沢山の人形を持った人に出会いました。そして当日は街の至る所に飾られたり、パレードのフロートのモチーフとされていたりと、様々な場所で発見しました!
セブ島最大のお祭り!400万人近い参加者がごった返す!
このお祭りの凄いところは、毎年世界各国から“400万人の参加者”が集まるところ!
…ってこの数を言われてもあんまりピンと来ませんよね。どれくらいかというと、2017年の静岡県の人口が370万人なので、静岡県民が全員シヌログ祭りに参加しても更に参加者が居るくらい!
日本の一県丸々集ってしまうくらいの人・人・人!ニルスメディアチームの「人混みが苦手…。」というメンバーも、ここまで凄いと一周してなんでも良くなっていました。
知っておくべき!開催日時とシヌログで行くべき場所!
シヌログ祭りは毎年1月の第3日曜あたりに開催されます。今年は、2019年1月20日(日)でした!ただ、シヌログ祭りは日曜が本番ですが、シヌログ祭り情報が書かれたホームページを読むと12月1日から記載されていて、セブ島の人たちのお祭り好きが伺えました。
色々なイベントが始まるのは1月入ってから。そして一番盛り上がるのはシヌログ前の金曜・土曜と、当日日曜日です!今年のスケジュールは下記でした。
2019年1月18日(金) 2019年1月19日(土) 2019年1月20日(日)シヌログ当日 |
※公式スケジュールから抜粋して記載。
※ニルスメディアチームはオレンジ太線部分を体験して来ました。
シヌログ祭りの中で一番の盛り上がりを見せる「メインパレード」は、セブ島の中心街のオスメニアサークルやマンゴーストリートなどを含んで1周するルートが毎年恒例。各地で露店や売り子さんが出ていたり、パレードを見るための客席が設置されていたりと、お祭りのための特別仕様がとにかく沢山!
特に行くべき場所は、アヤラモール近辺、マンゴーストリート、クラウンリージェンシー近辺、オスメニアサークル、サントニーニョ教会など。特に自分たちが行きたい場所を絞って回ることをオススメします。
ちなみにニルスメディアチームはアヤラモールから南下して歩き、「1周回りきる!」と意気込んでいたのですが、人があまりにも多く、1周は断念しました…。
それでも人混みに飛び込んだり、カラフルに身を染めたりと、ニルスのメディアチームが身体を張って取材してきた様子をレポートします!
世界のテーマパークも顔負け! マンゴーストリートのド派手パレード
シヌログ祭りのメインイベントの1つであるグランドパレード。各パフォーマンスグループがフィリピン中からセブ島に集結します。
封鎖された大通りで、各パフォーマンスグループが個性的な衣装を身にまとって華麗なダンスを繰り広げている光景は、非常に見応えがありました!
しかし、グランドパレードのコースになっているマンゴーストリートは少しの距離でも移動するのが困難なほど大混雑します。どれぐらい大混雑するかというと、次の動画のような感じです…!
交通規制が厳しいので、基本的にメインストリートの向かい側の道には移動できません。パレードを良いポジションで見物するためには、午前中から場所取りをするか、群衆の間を根気強くかいくぐる事が必須のようです。
また、移動のチャンスはパレードのダンス休憩時にも。ダンスをしていると立ち止まる人と動きたい人でおしくらまんじゅうですが、ダンスが一旦休憩に入ると人々が動き始めるので、この時を待って思いっきり移動を試みるのもありです。
パレードの休憩中のダンサー達が、快く記念撮影に応じてくれました!カメラをお持ちの方はぜひ群衆に紛れてパレードに入り込んでみて、一緒に撮ってもらってください!
セブ島版満員電車!フエンテ・オスメニア・サークルの群衆
400万人に近い参加人数になるこの祭典で、特に人々が密集する場所がシヌログ祭りの信仰の中心であるサントニーニョ教会からフエンテ・オスメニア・サークル(中心に噴水があるセブ島で有名な公園)にかけて繋がっているメインストリートです。
日本の様子で例えると、「平日の通勤ラッシュ時の満員電車内」や「三重の伊勢神宮の初詣」、「夏休みの東京ディズニーランドの開演前」のような状態が、街全体の広範囲に渡り広がっている様な感じです。
すし詰め状態とはまさにこのこと。付近はとにかくクレイジーでカオス状態!一歩踏み出すのも一苦労でした…。
フエンテ・オスメニア・サークルの周辺に密集する人々。このスポットが「シヌログ 写真コンテスト」のポイントとのことで、見やすいのも人気スポットとなっている理由の一つなんだとか!
さらにクレイジーな事に、色のついた水やペイントの掛け合いがマンゴースクエアと言われるフエンテ・オスメニア・サークルの周辺で行われています。99%の確率でテンションが上がったペインターから顔から腕、服までべっとりとカラフルに塗られるので、「汚れたい!」「全身で楽しみたい!」という方におすすめ!
ニルスメディアチーム的には、シヌログ祭りに参加するのなら、ぜひこの体験をしていってもらいたいです!
セブ島の夜空を飾る花火で気分は最高潮
盛大なパレードが終わったシヌログ祭りの夜、イベントを締めくくる花火がセブ島の街中の至る所で打ちあがります。花火が打ちあがる時間は20分ほどですが、その間中「これでもか!」というぐらい大量の花火が打ち上がります。
ニルスメディアチームが花火を観た場所は、セブ島の巨大ショッピングセンター・アヤラモールに併設しているRustan’sの目の前。なんと打ち上げ場所がすぐ近くの広場で、100mほどの至近距離で花火を観る事ができました!
花火の開始時間は21時からでしたが、最低でも1時間以上前から場所取りを開始することをおすすめします。なぜなら場所取りが開始時間直前になればなるほど会場が群衆で溢れ返り、快適に観覧する場所が無くなってしまうからです。
私たちはアヤラモールで小休憩をしてから、20時30分くらいに外に出て、もう身動きが取れないレベルのところを無理やり進んでいき、なんとか観れました。小さい子は肩車などしないと窒息しそうなぐらいの密集具合でした。
一方気になったのが、至近距離であるがために花火会場が街中であるため、火事になる危険性を含んでいること。当たり前のように花火の火玉が建物や草木の近くに落下しており、安全基準的に日本でありえない光景を目にしました。
しかしセブ島最大のシヌログ祭り。「そんな事恐れない!」と言わんばかりの勢いには、不安を超えた潔さを感じてしまいます。
ちなみにグランドパレードが行われる前日はSMシティ・セブでも花火が打ち上がっていました!グランドパレード当日、昼のパレード観た後に夜まで体力が保つか不安な方は前夜祭としてSMシティ・セブで花火を見るのもありだと思います。
セブ島でシヌログ祭りを楽しむには「服装」、「ボディペイント」そして「英語力」
シヌログTシャツ&髪飾りで一体感!
シヌログ祭りを最大限に楽しむために、まずはシヌログTシャツをゲットしましょう!当日はシヌログ祭りの参加者のほとんどが「Sinulog」と書かれたTシャツを身にまとっていました。
Tシャツはいろんなデザインはあるけれど、おんなじようにTシャツを着ているので参加者全体の一体感が生まれて、よりシヌログ祭りを楽しめます!シヌログTシャツは様々なデザインがありました。
当日に会場の付近でTシャツを売っているお店はもちろん沢山ありますが、当日は荷物は少ないほうがいいので、前日までに買っておくことをおすすめします。
そして事前に購入する場所は、アヤラモールがおすすめ。Tシャツを販売しているお店が複数あり、デザインもお店によって様々です。安いもので199ペソから買えるのも嬉しいところです!
ボディペインティングで気分を高めよう
ボディペインティングを施してもらう方法は大きく2つの種類があります。
1つは路上でペイントを施してくれる露店。特にグランドパレードの周回コースを歩いていると、高頻度でボディペイントを施してくれる露店を見つけられます。中には露店の枠を超えて、イスとペイント道具のみで商売している強者ペインターもいます。ペイントがワンポイントであれば、100ペソ程度で施してくれます。
2つ目の手段はシンプルで、マンゴースクエアの道の真ん中をただ歩くだけです。道を歩いていると、どこからともなくペインター達が「Pit Senõr!(ピット・セニョール!)」の掛け声と共にペイントを塗りたくってくれます(笑)。
中にはペットボトルに水で薄めたペイント液を入れて放出するペインターや、水鉄砲にペイント液を詰め込んで発砲してくるペインターもいるため、唯一無二かつ芸術的なボディペイントが仕立て上げられます。
しかも無料でボディペイントを身にまとえるため、お金を節約したい方でクレイジーになる覚悟がある方におすすめです。
更に更に、せっかくのお祭りなのでもっと派手にしたいという方は、「羽根の髪飾り」をゲットしましょう!カラフルで目立ちますし、海外のお祭りに参加しているという雰囲気が、気分を更に盛り上げてくれます。これもアヤラモールに事前に買う事も、当日の会場付近で追加する事もできます!
英語力があれば、現地の人からネットでは探せない情報が得られる
十分に下調べをしていたとしても、「聞いていた話と違う!」という事がよくあるのがフィリピン。そんな時に現地の人々から英語で正しい情報を聞き出すことができれば、それは大きな安心材料になります。
実際に私は、道を尋ねる時、バイクタクシーに乗る時(行き先を伝えたり、値段交渉したり)に英語を使う場面がありました。
また、シヌログ祭りでは様々な偶像がパレードで登場しますが、それが何なのか分からない事が結構あります。そんな時に現地の人に英語で“What is that idol?”と尋ねることができればよりシヌログ祭りについての理解が深まります。
私たち、語学学校NILSは英語力を向上させるためのプランがあるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
セブ島シヌログ祭りの注意と便利な情報
荷物は最小限!貴重品は持ち歩かない
ご紹介したように、世界各国からとにかくすごい数の人が集まって、密集する場面が多いこともあり、現地のセブ島人でも毎年スリの被害に遭う方がいるのが実情。そのため、シヌログ祭りに参加する際は持ち物は必要最小限、お金も必要最低限の額だけ持ち歩くようにしましょう。
特にカメラやスマートフォンを持ち歩く際は細心の注意を払ってください。必要最低限のお金とスマートフォン・カメラをジップロックもしくは防水ケースなどに入れ、常に身に着けておきましょう。ちなみにニルスメディアチームの今回の撮影班は、カメラ・携帯電話を持つ人を絞り、その人の荷物を周りの人でしっかりチェックしているという厳戒態勢で臨みました。
ちなみにニルスのメディアチームの1人は防水ケースにお金(1,000ペソ位を100ペソ・50ペソ・20ペソで細かく入れておく)、ティッシュ、クシ、ウエットティッシュ数枚(薄いビニル袋に入れておく)を持ち運んで歩いていましたが、装備としては十分なのでオススメです!
※この写真ではわかりやすくお金を見えるように入れましたが、当日は見えないようにして持ち運びました。
楽しむ覚悟=汚れる覚悟
シヌログ祭りの真髄を経験し、それを楽しむためには汚れる覚悟をしましょう。
なぜなら、カラフルになるペイントのポイントを通らなくても、グランドパレードの周回コースを歩くとペイントを身にまとった人々と接触したり、ペインターが所かまわず塗りたくってきたりするからです。
衣類は捨てる覚悟でのぞみましょう。顔も汚れる可能性が高いですが、ペイント塗料自体は水性ですので洗顔料を使えば簡単に落とすことができるのでご安心ください。
スマートフォンの電波が使えない
グランドパレードが行われる前日と当日、午前3時から午後8時まで周回コースではスマートフォンの電波が全てシャットアウトされてしまいます。
電波がシャットアウトされる理由は、テロ防止対策の1つなんだとか。そのため、人と待ち合わせをしたり逸れた時に連絡する手段がないので、予め「いつ・どこで会うか」を打ち合わせておきましょう。
※ニルスメディアチームは、シヌログ前夜祭に9人で出かけ、3人ずつタクシーに乗った後に後悔をしました(笑)。バラバラに動く場合、目印などわかりやすい場所を決めてから動き出しましょう。
会場周辺の移動手段はバイクタクシーがいい!
グランドパレードが行われている最中は周回コースの大通りが封鎖されるため車やバイクが通れなくなります。したがって、周回コースを抜け出さない限り交通機関を利用するのは不可能ということを理解して歩きやすい靴などで動きましょう。
また、周回コースを抜け出したとしても道路は人で埋め尽くされています。その際に交通機関を利用するなら、狭い所でもかいくぐることができるバイクタクシーがおすすめです。
バイクタクシーに乗る時は、お祭りのため通常の価格帯より高額となりますが、観光客だからとぼったくられる事を防ぐため、予め行き先を伝え、金額を交渉してから乗るようにしましょう。
ちなみに、タクシーはまず捕まえることはできませんし、乗れたとしてもあまりの人の多さで大渋滞に巻き込まれてしまうため、あまりおすすめしません。
熱中症にならないための対策
毎年問題視されているのが熱中症です。
当日の天気が晴れの場合、炎天下の中長時間身をさらすことになるため熱中症を引き起こしやすくなります。また、すし詰め状態の中に長時間滞在すると、大衆の熱気で自分自身の体温まで上昇し、熱中症を引き起こす可能性が上がります。そのような状況に備えて、帽子、日焼け止め、サングラス、水などがあると安心です。こまめな水分補給と休息を心がけましょう。
まとめ
以上、2019年のシヌログ祭りを、現地から最速でレポートさせていただきました!ニルスメディアチームは事前に色々注意事項や楽しいポイントを調べてから臨んだので、とっても楽しくシヌログ祭りに参加することができました!
シヌログ祭りに参加する際は様々な情報を調べ、十分に計画を立てると、お祭りをより楽しむことができます。シヌログ祭りの開催される1月に合わせて、ぜひセブ島にお越しください!